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■日経ヘルス 2003年4月号
歯のクリーニングや美白を専門に行う
サロン風の“歯科チェーン”が増加中


審美歯科 フォト

虫歯などの治療はせず、歯のクリーニングや美白などのケアだけをする歯科医院が増えている。
エステサロンや美容院のようなおしゃれな雰囲気、手ごろな料金と価格表を明示した明朗会計が人気の椒密だ。


削られる、痛い、怖い…。
そんな歯医者さんのイメージを一新する美白専門の歯科医院が増えている。エステサロンや美容院のようなしゃれた雰囲気で、従来よりも割安感がある。

 95年に1号店を銀座にオープンし、現在は全国に11店を展開する「ティースアート」の椿智之代表(歯科医)は、こう話す。「コンセプトは『治療をしない歯医者』。虫歯などの治療はせず、クリーニングや美白などのケアだけをする。治療とケアを切り離すことで歯科医院への敷居を低くし、気軽に歯をケアしてほしいという発想です」。

 このタイプの歯科医院には、ほかにも「ホワイト・エッセンス」や「ホワイトホワイト」などがある。いずれも歯科医が常勤し、虫歯などがあれば治療を受けるようアドバイス。美白などは主に歯科衛生士が行う。

 美白は、過酸化水素などが入った薬剤を歯に塗り、レーザーやプラズマ光などを当てて、歯についた色素を分解、漂白する。「1回でもかなり白くなるが、平均すると3回ほどで希望通りの白さになる。6〜10ヵ月はもちます」と、ホワイト・エッセンスの細谷紀之歯科医師。「専用キットを使ったホーム ホワイトニングや定期的なクリーニングも続ければ、約2年は由さを維持できます」と話すのは、ホワイトホワイトの石井さとこ院長。

 費用は医院によって異なるが、一般の歯科医院の自費診療に比べ、お手ごろ感がある。内容ごとに細かく料金が明示されているのも安心だ。また、歯の美白をきっかけに、以前より熱心に歯磨きをするようになり、虫歯などの予防につながる例も多いとう。美容院感覚の歯科医院には、歯への意識を高める副次効果もあるようだ。

 ただ、サロンタイプといっても歯科は歯科。日本歯科漂白研究会会長で、松尾歯科医院の松尾通院長は、次のように注意を促す。「中には非常勤の歯科医しかいない所もあるようだが、これは違法。美白も歯科治療の一環なので、必ず歯科医が常勤する施設を選んでほしい」。

(佐田節子=フリーライター)