Magazine
■週刊粧業 2004年1月26日
『トレンドウォッチャー 審美歯科』
![]() |
〈歯のホワイトニング〉体験レポート 審美歯科の最強トレンド “レーザー ホワイトニング(歯の美白)”とは 顔の美醜の決め手が、実は顔の下半分の造作であることを考えれば、高まる美容熱が、“口元=歯の美しさ”に到達したことは当然の成り行きと言える。笑う時に必ず口元を隠す、などといった日本女性のイメージはもはや過去のものであるばかりか、“本来あるべき美しい私”に向かって、新しい模索はすでに始まっている。今回は、意外に多い、“歯の色”の悩みやニーズに応える「歯科医療におけるホワイトニングケア」の最新事情に迫りたい。 自分の歯=“高級なお皿”と心得よ 歯並びや歯の色に対するコンプレックスは、その人の心理や行動において、一般の想像以上に大きな影響を及ぼしているものである。 ホワイトホワイトデンタルクリニックの石井さとこ院長は、日々そうした悩みを抱えた人々に接し、心身両面からのケアにあたっている。 「口の中は、構造が複雑で敏感な場所であり、大切な器官。そのケアを任される責任の多きさを痛感しています。 当院は、他院での治療結果が思わしくないなどのトラブルがもとで歯や心に傷を負った人の、“駆け込み寺”的存在でもあります。 十分な説明がないままの高額治療に不満を募らせている人、あるいは患者さん自身が情報に振り回され、誤った思い込みに縛られている人など、ケースは本当に様々。こうした人たちに対する信用回復は非常に困難ですが、この場合のケアも基本はやはり十分なカウンセリングです。まずは“どこを本当に直したいのか”を話し合い、患者さん本人の目的意識を引き出すのが私たちの重要な役割の一つだと考えています。 ある人の話ですが、“自分の歯は高価なお皿と同じように大切に”。まさにその通りに、大切に扱ってほしいですね」 “レーザー美白”の看板に潜む多くの落とし穴 同院は、“歯のホワイトニング”において、日本で初めてアルゴンレーザーを導入したことでも知られている。 レーザー ホワイトニングの基本原理は、レーザー照射によってホワイトニング剤が歯の色素を分解するものだが、“レーザー ホワイトニング”の看板を掲げる医院の中には、正しいノウハウや十分な設備がないままで施術を行なうところもあり、クレーム発生も後を絶たないのが現状だ。 その点、アルゴンレーザーは熱を持たないので歯髄を傷めず、また照射時間を傷めず、また照射時間が極めて短いため、歯本来のみずみずしさや透明感、ツヤを奪うことがない。これらの優れた特性に惚れ込んだ石井氏は、七年前にいち早く米国のアルゴンレーザー導入に踏み切った。その安全性の高さと効果の確かさから、現在では、有名モデルや女優、タレントにも多くの顧客を持つ。 「目先の話題性や利益を追い過ぎる最近の風潮は非常に気になるところです。プロとしての技術を磨くと同時に、きちんとした環境と、人としての心を持って患者と接するべきなのでは。 アルゴンレーザーは、十年以上前に眼科の治療で使われ始めたものです。機器が高価なことだけが難点ですが、歯や人体へのダメージがほとんどないことや、仕上がりの美しさ、定着性の良さなどにおいて、現在の歯のホワイトニング分野では最先端かつ最高峰であると確信しています」 アルゴンレーザーで驚きの白い歯が実現! さていよいよ、歯のホワイトニングにチャレンジである。 (1) シェードチェック=計測器「シェードアイ」で、施術前の歯色を測定 (2) クリーニング=エアフローで重曹パウダーを吹き付け、歯表面の汚れを除去 (3) リップケア=たっぷりのリップグロスで唇をケア (4) 口の固定=プラスチック製の開口器を使用 (5) 歯ぐきの保護=保護ジェル剤で、歯ぐきの際をカバー (6) レーザー照射=ホワイトニング用ジェルを、前上下各六本の歯に湿布し、一本当たり三十秒ずつレーザーを照射(2セット) (7) シェードチェック=施術前の測定値と比較 (8) フッ素湿布=施術後の知覚過敏を防ぎ、歯質を強化。 施術全体の所要時間は約四十分程度。レーザー照射自体は、ピッといいう音だけで、特に痛みや刺激もなく終了した。 肝心の施術結果を数値で比較すると、上前歯の明るさの値が3.5から1.5に、下犬歯が同3.0から2.5に下がり、色見本と比べても2段階ほどは確実に白くなったことがわかった。通常3〜5回程度の通院白さが定着するが、その後も定期的なクリーニングなどのメンテナンスを欠かさないことが、美しい歯を保つ秘訣だ。 ちなみに、エナメル質の厚い犬歯はホワイトニングが最も難しいが、老齢になっても最後まで残るため、他の歯科治療においても要となる歯なのだそうだ。何やらヒトの進化の歴史を見る思いがして興味深い。 前歯がきれいになることで、まず口もとを隠さなくなり、笑顔が増え、気持ちもポジティブになり、代謝が活性化して若々しくなっていく・・・という良循環が生まれます。 その人本来のベストな美しさを引き出すことが、これからの審美歯科の最大の目標でしょう。また女性には、そうすることでその人本来の魅力を手に入れるパワーがあると信じています」(石井氏) |




