
白肌より白歯な時代? |
かつて、黄色い歯を白い歯にするには、歯を削ったり、セラミック クラウンと言われる義歯をかぶせる治療が必要だった。もっと簡単なティースマニキュアも、一時期流行したものの、透明度に欠ける上に人工的な光り方をする白さはちょっと辛かったし、歯を白くする歯磨きも、実際白くなったのかどうかわからないうちにブームは静まった。ただそれも「白肌願望」同様、女たちには永遠不変の「白歯願望」があるからで、効いても効かなくても、どの方法も一応話題になる仕組み。
そう、歯こそ白い方がいいに決まっている。白目は白く、歯も白く、白くあるべきところをより白くするのは、言うならば美容の大前提。そもそも白目や歯が黄ばんでいる時は、絶対メイクをしちゃいけないくらい、メイクと「黄ばみ」は相性が悪い。単純に、白すぎる肌が歯を黄色く見せてしまうように、肌色や目もと口もとの鮮やかさは、白目と歯が十分に白いことを想定したカラーバランスに基づいているから、ファンデーションを始めとしたすべてのメイクは、白目や歯の黄ばみを強調してしまうものなのだ。だから歯の白さは美容の第一歩。女優やモデルは、歯を白くすることが、「最初の仕事」と言われるのも、うなずける。
じゃあどうするか?黄ばみは汚れの場合もあるが、黒ずみは子供の時に飲んだ抗生物質が原因というから、単なる研磨系のケアでは不十分。最近にわかに脚光を浴びているのが、アルゴンレーザーによる歯のホワイトニング。漂泊ジェルを塗ってレーザーを数分あてるだけの痛みも歯へのダメージもない安心なものと言う。少々高額だが、三年から五年は白さが持続するし、白さの色彩計データ分析ができる上に、透明感も自然。「一生モノ」だけに一気に白歯になれば、人生ちょっとくらい変わるはず。ただし今もまだハシリの時期だけに"もどき"も多いので注意したい。
だけど、歯って何だろう。審美治療からレーザー・ホワイトニングまで、つねに最先端にいるアメリカでは、人間のクラスは歯で決まるとまで考えられている。いわゆる矯正は"いいとこの子"の印。歯並びは知性の証。そして歯の白さは、清く正しい生き方の証って言うくらい。 ただそれも、歯はもっとお金がかかるところだから、それはアメリカ的価値観だよねとかたづけることも出来ないのではないが、アメリカは何と言ってもスマイルの国。エレベータで「お先にどうぞ」という時にさえ、微笑むのが当たり前でありながら、同時にピストルを持っているかもしれない国で、歯が汚かったらどうだろう。歯は、アカの他人に自分が善良な人間かどうかを瞬時に提示する"言葉以上の言葉"なのである。
日本ではまだ、歯の白さが"美容の第一歩"でしかないけれど、そのうちお肌の美白をしてる場合じゃないほど、歯の美白は急務となるような気がしてならない。第一、肌を白くしすぎると、必然的に歯は黄色く見える。だから、むしろ歯が先なのかもしれない。
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