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神経の治療について

セラミック矯正は、歯を削りセラミックを被せることで歯の形や歯並びを短期間で理想通りに整える治療法です。歯並びを整えるためには、神経の治療が欠かせません。

気になる痛みの程度や見た目の問題、施術のポイントなどをご紹介します。

処置を行う理由

歯と神経のイメージ歯と神経のイメージ

歯の中心部には神経が通っています。その周囲を象牙質と呼ばれる部分、さらに外側上部にはエナメル質と呼ばれる部分があります。

セラミックをセットする時には、かむ力に耐えうるため、審美性を得るために1.0~1.5mm程歯を削ります。歯並びや歯の角度などを大きく変えない場合にはエナメル質を削りますが、大きく位置などを変える場合には削る量が多くなります。

神経の近くまで削ってしまうと痛みが出てしまうので、大きく歯並びを変える場合には事前に神経を取り除き、理想の並びになるようにセラミックをセットしていきます。

痛みはあるのか?

麻酔針を打ち込む機器麻酔針を打ち込む機器

神経の治療を行う前にしっかりと麻酔をかけますので、施術による痛みはありません。麻酔自体も痛みが出ないよう、細い針を使って、一定の速度で注入します。加えて、麻酔針を打つ前に歯ぐきにジェル状の表面麻酔を塗りますので、針を刺すときの痛みもありません。痛みに敏感な方でも安心して施術を受けて頂けます。

見た目について

神経を除去する施術は、歯の裏側から行います。歯の裏に小さな穴をあけてそこから処置を行いますので、治療中も治療後でも、見た目の変化はありません。また神経を抜いてからすぐに薬剤で密閉処置を行いますので、神経が抜けたままの期間はありません。

神経の処置は完全に密閉することがポイント

神経を取り除いた後は、先端部分まで薬剤を詰めます(根幹充填)。この時、先端までしっかりと密閉するように薬を詰めることがポイントです。神経を抜いた後の空洞が少しでも空いていると、将来炎症を引き起こしてしまいます。

きちんと先端まで薬を密閉するために、当院ではEMRという専用の機械を使用します。機械の先端(リーマー)を神経の空洞部分に差し込んでレントゲン撮影することで、どのくらいの深さがあるかを確認します(試適)。この時、深く差し込みすぎると赤い点線部分である「歯根膜」を突き破ってしまうので、膜のギリギリ手前まで差し込むことがポイントです。

神経の深さをさぐるEMR神経の深さをさぐるEMR

EMRで試適リーマーで試適し、レントゲンで確認

試適後、リーマーで測った深さと同じ位置まで薬を詰めていきます。

薬剤を詰めた後もレントゲンでチェック

試適を行い、深さをしっかり確認した上で薬剤を詰めていきますが、詰め終わった後もレントゲンでチェックを行います。

この時、すき間がないように詰めることが大切ですが、実は神経の下部(歯根膜に近い0.5mmの位置)から神経の空洞の幅が広がっています。広がっているところまで薬剤を詰めてしまうと流出が起きてしまうため、歯根膜から0.5mmの位置まで薬剤を詰めるようにします。この位置もしっかりと見極め、充填後には念のため、レントゲンで確認も行います。

EMRで試適試適した位置の0.5mm手前まで薬剤を詰めて密閉

神経の治療の後には土台を建立

神経の処置をしっかり行う事がポイント

神経の処置がきちんと済んだ後、白いグラスファイバー製の土台を立てます。さらにその上に、理想の形に整えたセラミックをセットします。最初にセットするセラミックは仮歯ですので、この状態で理想の角度や仕上がりを調整し、数日程過ごしていただきます。

仮歯で問題が無ければ、最後に本番用のセラミックをセットします。これで神経の処置~セラミック矯正のすべての治療が完了します。

動画で分かるセラミック矯正のポイント

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